lifestyle interview #01 上井出

子どもたちと採った山菜や木の実。
料理好きを楽しませる富士宮の食材。

食に関しては元々興味があり、何でも一から作りたくなってしまうのですが、子どもたちと一緒に山菜をとったり、何かを作ったりすることは大きな喜びのひとつでした。知り合いになった地元の生産農家さんからは、大きなズッキーニができたから取りにおいでと声をかけていただいたり、生まれたてのチャボの卵を使ったり。おかげで子どもも小さい頃から料理が好きになりました。

富士宮の魅力は自然と富士山が育む文化。
森での不思議な体験が創作活動のルーツです。

富士宮には空気や水が綺麗という自然環境の良さと、富士山によって育まれた文化と新しい文化とが混ざり合うことで生まれた文化、例えば若者たちの交流の場になっている朝霧JAMが開催されたり。とても魅力に感じています。
自然についてもとても魅力的で、母が「魔女の痕跡探し」というのをしてくれたことがあって、すごい色のキノコが生えてたり、見たこともない植物や動物がいたり、木のうろの中に動物が住んでた跡を見つけたり。森の中で不思議なものに出会うので、妖精とか魔女が本当にいるんじゃないかと思って。小6ぐらいまでは魔女になりたいという夢があったくらいです。今、小説を書いているのですが、そういうルーツがあるからかなと思うほど、すごく良い体験だったと思っています。

外を見たからこそ実感した富士宮の魅力。
地元に帰って子育てや芸術活動をしたいです。

富士宮は首都圏から近いということもあって、学生時代にもよく遊びに帰ってきていましたが、一度外に出たことで富士宮っていいなって思うことがたくさんありました。ですので、まだ確定はしていませんが、富士宮に戻ってきてここで結婚し子どもを育てたいと考えています。
仕事に関してはあまり具体的なイメージはないのですが、いま書いている小説の執筆は続けていきたいですし、金属や木を使った大きい作品を制作するときは、小説や写真と違って広い環境がある富士宮はすごい魅力的だなと思っています。
私が居ても居なくても老後を楽しんでいるはずの両親が、楽しいおじいちゃんおばあちゃんになっていくのを見るのも楽しみです。

とても充実している富士宮での暮らし。
これからは自分のやりたいことをしたいです。

子どもが二人とも大学に行って成人し、自分の役目がすっかり終わったような気分にもなっているのですが、お友達もいっぱいいるので孤独感はないです。ここでの暮らしがとても楽しいので、子どもも帰ってきてくれたらいいなとは思いますが、この地域で育ったことを生かしてどこでも楽しく人生を送ってくれたら嬉しいですね。
富士宮は「まちなかアートギャラリー」をはじめ、芸術家が活躍できる場があるので、これからは自分の制作をしたり、好きな趣味や日々の暮らしを丁寧にしたり、自分のやりたいことをしていこうと思っています。また、美術を通して子どもたちのお役に立てるような仕事ができたらとも考えています。富士宮は食の楽しみもあるので美味しいものをたくさん食べたいし、いろんなお料理をもっと知りたい。これからも楽しく暮らしていきたいですね。