この施設「i/HUB」は、主に人材サービス等を行っている株式会社サン・プランナーが運営しています。
人材サービスの価値を提供出来る場所を、営業窓口とは別に作りたいという思いがあり、その一つとして今回のコワーキングスペースの設置を進めてきた背景がありました。ただ、サン・プランナーの事業としてただの場所貸しではやる意味がない。そこで、人とのつながりをブランディングすることで、施設を利用していただく方々の接続点、まさにハブとなるような施設にしていきたいというテーマに繋がっていきました。

静岡の魅力である「程よい地方都市」としての今後の可能性にも着目しており、この地域では初となるコワーキングスペースを作ることについては、テレワークやワーケーションが広まり始めた昨今、会社の想いと時流がうまくつながったとも考えています。

まだまだ「コワーキングスペース」の認知は弱く、この富士宮市では「仕事をするだけの場所」は、価値もニーズも高くはありません。
なので、ただの場所貸しではなくプラスアルファを感じる場所にするために様々な仕掛けを考えています。
例えば、人と人との繋がりにフォーカスして、起業家と投資家をつなぐプラットフォームを通じた起業家支援や、様々なステップアップのための支援等です。
地方では、新しいビジネスが生まれたりメンバーが集う割合が都市部よりも劣ってしまう傾向がありますが、その反面、成熟していない地方だからこそのビジネスチャンスがあり、コロナ禍で日本に活気がなくなってきている今だからこそ地方の活性化には絶好のタイミングであるとも考えています。地方が活性化することで、日本全体が元気になる。そのためにあえてこの富士宮という場所で起業家支援を行ったり、富士宮市でビジネス展開を考えている方を支援することで、地方活性化を後押しする事ができると思っています。

この施設は様々な方にご利用頂けるような設計となっていますが、利用していただきたいのは起業を考えてらっしゃる方や既に起業されている方、そして最も力を入れていきたいターゲットは「何かやりたい」「でもどうしたらいいかわからない」と考えている方々です。起業家の発掘・育成することも施設で意識している言葉になっています。この施設を通じてご自身のやりたいことの発見や体験を通して起業を考えていただく事もこの施設の役割だと考えています。
具体的にはコミュニティマネージャーを設置して、起業に関わる申請等の相談を受け付けたり、困っている事の解決などを個別に対応していきます。リアルでの人との繋がりが、仕組みだけではどうしようもないことも解決できるのではないかと。
また、既に富士宮市の創業支援を行っているビジネスコネクトふじのみやとも連携して、双方のできることを組み合わせながら総合的な支援ができる関係を築いて行きたいと考えています。

以前からコワーキングスペースの設置については富士宮市とも話を重ねており、その背景があったからこそ富士宮市に合った施設が出来上がったと思います。我々がいち事業者として今回の事業を始めるにあたっての助成金などでも支援を頂きました。
また、地域活性に関する協定も結び、移住・定住や産業活性など様々な領域でこの施設を通じてできることをどんどんやっていこうと考えています。